食いちがう夫婦の意見

子供の間鼬から、夫婦のあいだにしばしば葛藤がおこるものです。夫も子供をなによりも愛しているし、妻も母として子供をこのうえなく愛している。それなのに、この子供への愛情を中心にし、これを原因として、夫婦のあいだに不和やあつれきが起るのは、ちょっと考えてみれば、理屈に合わない話のようにも思われます。けれども、まず第一にふたりともこのうえなく子供友愛している、そのために問題が起きるのです。どうしてでしょうか。かりに子供を病人だと考えてみましょう。父も母も、そのばあい、医者になるわけです。ところが、このふたりの医者は、ひょっとすると、専門がちがっているかもしれません。専門がちがっていなくても、診断がちがうかもしれません。なんのことはない、ひとりの病人をまんなかにはさんで、ふたりのヤブ医者がそれぞれ自分の診断が正しいと信じ、相手のそれが間違っていると思いこんだようなものです。どっちも病気を治してやりたい一心に変りはないのですが、さて、診断がちがうばかりに処方し治擁法もちがうというわけなのです。しかもいちばん悪いことは、ふたりとも、モグリの医者みたいなものだということです。こういうことがいちばんはっきり出てくるの一は、子供の教育についてです。子供がいたずらをします。母親は大げさに、いや、まじめにこのいたずらを考えて、子供をたしなめます。素敵な結婚相手を、見つけても結婚後に問題は発生した場合、ここに書いてあるように意外と改善に手間がかかります。気を付けましょう。

出典元:

FF139_L